陸上には視覚のトレーニングが必要ない?そんなことがなかった件。

こんにちは小松佳弘です。

 

本日は筑波大学からお送りしております。

 

実験室の様子です。たくさんの機材を使用します。

 

レンズセット

サッケード(跳飛性眼球運動)を計測している様子

 

研究だけでも、150名近い検査を行っております。短期間で実施するため一日一日が大変です。しかし、この結果がクライアントさんの悩みの改善につながるとなると俄然やる気が出てきます。

 

小学校1年生の時

こんな作文を書いていた子が・・・しかも名前間違えてるし笑

論文を投稿できるまで成長しました笑

 

今でいうと発達障がいに該当しているほどでした。多動と失読症などなど

この辺のエピソードはまたの機会に・・・

 

視覚はまだまだ知られていないことが多い分野です。

 

ビジョントレーニングがスポーツのパフォーマンス向上に大いに貢献できると言われ始めたのはここ2年です。

 

特に陸上の分野では視機能役は関係ない、なんなら意味のないトレーニングだからやっても意味がないよなんて言われることも。

 

しかし、今回の研究を介して気づいたことは、走るシンプルな競技でも視覚機能が大いに影響していることです。

 

悩みの一例

●400mハードル選手
競技場によってパフォーマンスが変動する

●800m中距離選手
他の選手とぶつかってしまうことがあり、転倒の経験が何度かある
フォームが安定しない

●100m短距離選手
眩しくて集中が困難である時がある

など。

 

片眼の抑制(両眼は開いているのに片方が見えない状態)が始まってしまいバランス感覚が優れない選手がいました。

 

後の時間が空いていたので個別トレーニングを開始。

トレーニングの様子

 

短い時間でしたが両眼視ができる感覚を掴むまで取り戻すことができ、継続的なトレーニングを行うように伝えました。

 

一年生の選手だったのでこれからが楽しみです。

 

本研究では「非球技選手と球技選手の視機能の特徴と機能の差異」について。

 

まだ対象者数は達していませんが、現在わかったことは球技選手のほうが斜位が小さいということである。

 

私が研究している「視覚の特徴と姿勢制御の関係性」は、視覚機能があまり関係ないと言われている陸上選手に対しても視覚介入する方法を見出すことができるかもしれません。

 

詳しいビジョンアセスメント(視覚機能チェック)のお問い合わせは、

VTBaseやツァイスビジョンセンターにお問い合わせください。

ビジョンアセスメントトレーナー・体育学修士 小松 佳弘
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