【コラム】視力Aでも安心できない?!勉強編
最近の学校の視力検査では
A,B,C,Dで判定されることが多く
本人やご家族が
実際の視力をご存知ないケースも
増えている様に感じます。
A:視力が1.0以上
B:視力が0.9〜0.7
C:視力が0.6〜0.3
D:視力が0.3未満
とされており、
学校によっては教育上の配慮として
0.3/0.7/1.0の3つの視標のみを使って
検査している場合もあります。
日本では
B(視力0.7)以上は学業にほぼ支障がないと
言われることもある様ですが
海外では
●適切な眼鏡を使用することで
●1年後に読解力や算数の成績が向上した
●眼鏡による成績向上は2~4ヶ月分、
●特別支援教育を受けている生徒では
●4~6ヶ月分の追加教育に相当する
など
視力が学業成績に影響することが
報告されています。
調査の詳細はこちら
ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは
2016年から2019年にかけて
小学3年生〜中学1年生の生徒2304人を対象に調査を行いました。
生徒を2グループに分け、実験群には検査に基づいて適切な眼鏡を与え、対照群には与えませんでした。
実験開始時と1年後に読解力と算数のテストを行ったところ、
対象群と比較して、適切な眼鏡を与えた群では1年後に成績が向上したことが確認されました。
眼鏡を与えたことによる学業成績の向上は2~4ヶ月分の追加教育を受けるのと同等で、
特に成績の下位25%の生徒や特別支援教育を受けている生徒の場合、4~6ヶ月分の追加教育に相当する成績向上が見られた、としています。
Effect of a Randomized Interventional School-Based Vision Program on Academic Performance of Students in Grades 3 to 7
学校から”眼科受診のすすめ”をもらった時は
既に視力が低下しており
勉強だけでなく、スポーツや運動面、
成長発達に影響している可能性があります。
また、子どもは
もともと視力が十分でなかったり
徐々に視力が低下すると
自分自身では気づかないことがあります。
視力検査がA判定であっても
こんなサインがあったら
検査を受けることをお勧めします!
◎ 本などを近づけて見ようとする
◎ 目を細めて見ようとする
◎ 片眼や横目で見ようとする
◎ 左右の眼で見え方が違うと訴える
◎ 集中力がない
◎ 鳥や飛行機が見つけられない
◎ ノートの字が乱雑(黒板が見えない)
◎ 絵がぼんやりしている
など
学習やスポーツ中は
90%以上の情報を視覚から得ていると
されています。
この機会に改めて
子どもの様子を観察いただけると幸いです。
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