“遠近感がわからない”を鍛える!スポーツ編

視力は良いはずなのに

浮いたボールの反応が遅れる
ちょうど良いパスの強さに迷う
よくつまづく・物にぶつかる

などということはありませんか?

 

出来るまでひたすら練習するのは効率が悪く、
また、“よく見なさい”という指導は時代遅れでナンセンスだと言われています!

 

※漢字や図形が苦手な方はこちらの記事もおすすめです。

遠近感が苦手な理由

視力が良いのに(適切に矯正済の方も含む)
距離認識が苦手な理由として

両眼が上手に使えているか(両眼視)
思い通りに身体が動かせているか

などの影響が考えられます!

 

※スポーツに必要な視力は片眼それぞれが1.25以上と言われています。視力とスポーツの記事はこちら 

 

特に
両眼が同時にバランスよく使えること
(両眼視機能)は距離認識や立体視に重要で、

利き目や眼球運動(輻輳・開散)に加えて

95%以上の人が持っている両眼の向きのズレ(斜位)が遠近感に影響していることもあります!

 

斜位のタイプと特徴の例はこちら

内斜位
・自分から離れるものが苦手
・ボールはキャッチ(受ける側)が得意

外斜位
・自分に近づいてくるものが苦手
・ボールは投げる側(蹴る側)が得意

上下斜位
・距離認識が全体的に苦手
・球技系の活動を苦手とする子も多い

 

内斜位+上下斜位などの組み合わせもあり、
スポーツでは作戦の組み立てにも関係します。

参考記事:
トヨタ自動車硬式野球部の視機能チェックの様子

 

 

なぜ運動なの?

実は、私たちは
眼で見た遠近感が本当に正しいのかを
実際に身体を動かしながら確認しています。

思い通りに体を動かせないと
視覚情報とのすり合わせがうまく行かず
遠近感が苦手になってしまいます。
(視覚-他感覚の統合)

 

海外の研究でも
距離認識の発達は身体イメージが密接に関わっていると報告されています(Karen E. Adolph  2000)

 

どうしたらいいの?

距離感を鍛えるには
正確な感覚情報が得られる環境づくり
(視覚情報・身体の感覚など)
色々な種類の運動経験をすること

の両方が重要です!

 

まずはご自身の視覚機能や
視覚を支える身体機能の状態チェック
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小松佳弘(筑波大学大学院 体育学修士)
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